女性の汗対策!顔汗、脇汗を改善させる方法とは。

汗をかくのは新陳代謝がいいからとよくいわれますよね。特に若い人ほど新陳代謝が活発なので汗をかくようです。でも、汗をかくとメイク崩れたりヘアスタイルが乱れたり、洋服の汗ジミができるので「汗がイヤ!!」と思っている人がほとんどではないでしょうか。
体の老廃物を排出するための汗といっても、汗をかきすぎるのを何とかできないものなのか、この記事では、女性の汗対策を中心に顔汗・脇汗を抑える方法やツボなどについてまとめました。
目次
女性が一番汗を抑えたい部分は?
女性が一番汗を抑えたい部分は、ある調査によると多くの女性が「顔・額の汗」と「脇の汗」をあげています。目立つ部分であることから気になると回答しています。
特に顔の部分は、夏などになると大量に汗をかくとポタポタと汗がしたたり落ちることで悩む人もいるようです。額の汗で悩む人は、見た目は頑張っているイメージになるかもしれませんが、額の汗は前髪を下ろしている人には髪が濡れてしまうのが気になっている人もいます。
また、脇の汗は、汗ジミが洋服について目立ってみっともないのと、臭いが気になると多くの人が回答しています。脇の汗は、汗と一緒に臭いも出てしまうのでホント困りものですよね。
顔汗のデメリット
顔汗は、とにかくメイクが崩れてしまうのが最大のデメリットです。特に額はエクリン腺という汗腺が発達していることからたくさん汗をかきやすいところです。仕事終わりや学校の終わりのデートに備えて涼しい場所で化粧直しをしても、待ち合わせ場所につくころには顔汗でメイク崩れを起こしたりします。
待ち合わせの場所についてホッとしても今度は待ちに待ってましたといわんばかりにダラダラと顔汗が流れてきて、ひたすらタオルハンカチなどで抑えていくしかありません。そんな姿に「すごい汗だね?」って言われたら泣きたくなりますね。
発汗は3種類に分かれる
汗は、夏に限らず毎日かきます。その汗には3種類あります。それぞれの特徴と汗のかく部分をまとめました。
温熱性発汗
気温が上がったり動いたり、運動をしたりするときにかく汗
汗をかく部分→全身(手のひら・足の裏を除く)
味覚性発汗
刺激の強い食べ物を食べたときや辛いものを食べたときにかく汗
汗をかく部分→特に顔の額や鼻の周囲
精神性発汗
これは精神的に汗をかくもので、緊張したり驚いたり、不安になったときなどドキドキとしたときにかく汗で、よく耳にする冷や汗や手に汗を握るときにかく汗
汗をかく部分→主に脇の下や手のひら足の裏
温熱性発汗と味覚性発汗の汗は、体が体温調節するためにかく汗になります。
この二つの汗は、暑い時や激しい運動などすると1時間に2リットルも汗をかくことがあります。それだけ汗をかくわけなので当然メイク崩れも起こしやすくなります。
では、そんな汗をかいたときはどうしたらいいんでしょうか。
冷やす方法
体の体温調節のためにかく汗などは、体を冷やすことである程度収まってきます。
水で濡らしたハンカチや保冷剤や冷たいペットボトルを体にあてることで汗が落ち着いてきます。
冷やす部分は血管が通っている部分です。特に首の後ろは太い血管があるので、そこを冷やしてあげると、冷えた血液が全身を回るので効率的に冷やすことができます。また、脇の下や足の付け根の部分にも太い血管があるのでその場所を冷やすのもおすすめです。
制汗剤を使用する
体を冷やせる状況ではないなら顔汗用の制汗剤を使うのもおすすめです。制汗剤には顔汗用のものがあります。顔用の制汗剤は過剰な皮脂を抑えて汗の出口を塞ぐような効果が期待できます。
使い方はメイクの下地として使ったり、商品によってはお風呂上りに塗る使い方もできます。ただし、制汗剤には汗腺を塞いでしまう収れん剤の成分が配合されているので、あまり使い過ぎてしまうのはよくありません。
適度に制汗剤を使用しましょう。また、ボディ用の制汗剤は「体の皮膚」用のもので、顔の肌には刺激が強いので顔汗に使うのは厳禁です。
リラックスする
精神的な発汗だった場合は、緊張や不安、ドキドキするときなどに発汗するものです。これは精神が高ぶっているための交感神経が発汗を促そうとしている状況です。このときの汗を抑えるには、気持ちを落ち着かせてリラックスすることです。
何とか汗を止めたい!汗が出て恥ずかしい!!と思ってしまうと、ますます汗が出てしまい逆効果です。
緊張したり不安になったり、すぐその場でリラックスするなら「深呼吸」です。人は緊張したり不安に思ったりすると無意識に呼吸が浅くなっているといわれています。まずは、深呼吸をして落ち着くようにしてみてください。
顔汗を薬で止める方法
顔汗を抑えるのには顔用の制汗剤だけではなく薬で顔汗を止める方法もあります。顔汗を止める薬には、汗を抑えたり汗の臭いを防いだりする効果が期待できます。
気になる薬の成分の効果と副作用については下記のとおりです。ただし、どちらの薬も医師の処方箋が必要です。
もしくは、個人輸入することになります。
プロバンサイン
この薬は、多汗症の治療薬で飲み薬です。汗を出す神経伝達物質のアセチルコリンを抑える働きがあります。気になる効果は、高い汗止めの効果が期待でき、顔汗だけではなく全身の汗に悩んでいる人にも効果的のようです。副作用は、アセチルコリンの分泌を抑える成分が、全身に作用することから眠気・頭痛・便秘・排尿困難の現象があらわれるようです。他にも口が乾いたり顔がほてるなどの症状もあるようです。
パースピレックス
パースピレックスは、ロールオンタイプとローションタイプのものがあり、これは飲み薬ではなく外から塗るものです。使い方は、夜寝る前の清潔な肌に直接塗るもので、蓋の役目をする角栓を作って汗腺を塞ぎます。
つまり、汗が出ないように外からおさえるような働きをします。パースピレックスは医薬品の制汗剤で持続効果がもっとも高いようです。ひと塗りすると3日~5日ほど効果が持続します。
最初は毎日塗っていき徐々に間隔を置いて塗ってかく汗が減ったのが実感できます。最終的には5日以上塗らなくても汗が気にならなくなってくるようです。副作用は確認されていないようですが、肌に刺激を感じることもあるようです。
さらしを巻く
薬には頼りたくないならさらしを巻くのも発汗を抑えます。実は、夏がもっとも暑い京都で過ごす舞妓さんは、お化粧崩れを防ぐために胸元の部分を紐できつく縛ることで汗を抑えるそうです。実際、汗止めの帯も販売もされています。
これは、「皮膚圧反射」という体の働きによるもので、人間の体は外から圧迫されると、その部位が蒸発しにくくなって汗の量が減少するようです。縛ったときに体全体の汗の量を一定にキープする機能が働いて、縛った上半身以外の部分に多く汗をかくようになります。
つまり、汗は上半身を締め付けると下半身に汗が集中します。この機能を働かせるにはさらしを胸に巻くことなんです。ファッションのことを考えると「さらしは・・」という方は、ブラジャーのホックをきつめにすることでも効果は期待できるようです。もしくは、胸の上あたりの皮膚を強くつねることも効果的のようです。
クリームやサプリで汗止める
顔汗の汗を止めるのは、薬にするとかなりハードルが高くなりますが、顔汗を止めるなら制汗剤のクリームやサプリなら気軽に取り入れやすいです。
◇クリームタイプの制汗剤
先ほども顔汗の制汗剤を紹介しましたが、顔汗の制汗剤にはスプレーやジェル、スティックやクリームやロールオンタイプなどクリームなどいろんな種類があります。その中でおすすめなのはクリームタイプのものです。
クリームタイムは顔に塗りやすいことと肌を保湿して化粧下地として使うことができます。制汗剤のクリームは、使っても1日、2日で効果がでない場合もありますが、使い続けると確実に汗の量が減っているのを実感することができます。
◇顔汗対策用のサプリメント
サプリメントには、顔汗対策用のサプリもあります。サプリは、汗と関係する代謝を体の内側から整えていくものです。
顔汗対策用のサプリは、顔に塗るクリームの制汗剤よりも若干効果が劣るといわれていますが、クリームの制汗剤は、肌荒れや乾燥する場合もあるので、ゆっくり体の中から改善させるならサプリです。
①顔の汗を抑えるツボがある!
顔汗を今すぐ一時的にも止めたいなら顔汗に効果があるツボを刺激するのがおすすめです。
ツボの場所は、「屋翳(おくえい)」と呼ばれるところで、乳首から3cm~5cmほど上にあるツボです。
手の中指や人差し指などで優しく押してみてください。もしくは、手のひらで押すのも汗を抑える効果が期待できます。
脇汗も抑えたい!
顔汗と同じぐらい困ってしまうのが脇汗です。脇汗は寒くても暑くてもお洋服を着ているとじんわりと脇が濡れてきますよね。冬は、場合によって濡れた服でひんやりすることもあります。
「とにかく脇汗も抑えたい!」という女性は多いでしょう。脇汗は、暑くなくてもちょっと動いたり精神的に緊張したりドキっとするだけで汗をかきます。実は、脇汗は、カフェインをとったりニコチンの摂り過ぎでもかきます。
さらに、脇汗は運動不足でも発汗します。その他にもストレスや食生活も関係してくるようです。
ストレスや食生活が関係している
脇汗がひどくなるのは食べているものも関係してきます。コーヒーや栄養ドリンクなどの含まれているカフェインなどで発汗しやすくなります。また、汗とストレスには深い関係があります。
緊張したり不安に感じたりドキドキするようなことは一時的にもストレスを感じるから汗をかきます。他にも年齢を重ねることでホルモンのバランスが崩れることから脇の下に汗をかきやすくなります。
◇脇汗が出やすくなる食品
脇汗は、カフェインで発汗しやすいですが、カフェインが入っているものはコーヒーや栄養ドリンク以外にココア・コーラーなどにも含まれています。
他にも、脂肪分を多く含んでいる肉・天ぷら・揚げ物なども脇汗をかきやすくする原因の一つです。脇汗の発汗をおさえる食品は、豆腐や納豆、豆乳などのイソフラボンが含まれる大豆製品です。
また、ストレスを抑えて神経をリラックスさせるならラベンダーやジャスミン、ローズティのハーブティがおすすめです。神経をリラックスさせてくれる効果があるといわれています。
そして、ホルモンのバランスの乱れには植物性エストロゲンが多く含まれる、大葉・アボカド・もやしなどを積極的に食べましょう。これらの食品は自律神経を整えてくれる働きがあります。
①脇汗対策にも薬がある
脇汗対策の薬は、先ほど紹介したプロバンサインです。脇の下は汗の臭いも気になりますが、プロバンサインは、脇の下の汗と一緒に汗の臭いを防ぐ消臭効果も期待できます。
プロバンサインは、体が汗をかかせようとする機能を防ぐことができるので、薬を使用することで脇汗をかなり抑えることができます。ただ、プロバンサインは医師の処方箋が必要なことやネットで購入するとなると少々面倒です。副作用もあるので使うときには十分注意してください。
脇汗を抑えるツボはココ!
脇汗にも抑えるツボがあります。脇汗を抑えるツボは、先ほど紹介した「屋翳(おくえい)」を押すことでも効果的ですが、他にも「大包(だいほう)」と呼ばれる場所も脇汗を抑えるツボとして知られています。
場所は、脇の真ん中の中央部から下の肋骨付近です。最初はなかなか慣れませんが、慣れてくれば手をクロスさせて、親指と中指で屋翳(おくえい)と大包(だいほう)の両方のツボを一度で刺激することができるようになります。
また、舞妓さんも実践している「皮膚圧反射」の機能を有効にするために脇の下あたりをきつくしめるのも効果的です。
汗を抑える漢方薬?
汗を抑える薬は医師の処方によるものではなく漢方薬なども存在します。漢方薬での作用は、体の汗腺自体をコントロールする力を高めるもので、自律神経のバランスを整え水分の代謝を活発にさせるというものです。
これは、通常汗っかきの人は、常にたくさん汗をかいているイメージですが、汗をかく必要があるところでかかなかったり、その逆で、汗をかく必要がないところで汗をかいたりします。
これは、体内に備わっている温度調節機能や自律神経に何らかの問題があると考えられていて、漢方薬はそんな体の中の調節や自律神経に働きかけて汗が出やすい体を改善するものです。ちなみに、汗を抑える漢方薬も医師への相談が必要です。
汗を抑えるボトックスは?
シワなどを改善する美容外科などでできるボトックスは、脇汗などの発汗を抑える効果があります。遺伝や体質で汗がかきやすい人はボトックスなどの外科的な処置も一つの方法です。
ボトックスを注射すると半年から1年は持続するようです。ボトックス注射は、病院によって費用が異なります。気になる副作用は、それほどないようです。
保険が適用されれば約28,000円前後のようですが保険が適用されない場合は全額実費なので高額になる可能性があります。ボトックスは病院選びから慎重になる必要があることと、学生の方は必ず親に相談してからにしましょう。
まとめ
汗は、見える部分だけではなく胸の谷間もかきますよね。胸の谷間はあせもになることもあるのでトイレなど小まめに拭いた方がいいかもしれません。では、ここで紹介した内容をまとめました。
・温熱性発汗:全身
・味覚性発汗:顔や額、鼻
・精神性発汗:脇の下・手のひら・足の裏
✅首の後ろを冷やすと効率的に汗がひく
✅顔汗用の制汗剤はメイクの下地にできる
✅リラックスして汗を抑える
✅顔汗の薬は汗止め効果は高いが医師の処方・副作用あり
✅さらしを巻くかブラジャーをきつくしめる、胸の皮膚をつねる
✅制汗剤はクリームがおすすめ
✅サプリは体の内側から改善
✅屋翳のツボは乳首から3cm~5cmほど上
✅脇汗を改善する食品
・豆腐・納豆・豆乳など
・ハーブティはリラックス効果
・大葉・アボカド・もやしには植物性エストロゲン
✅プロバンサインは副作用も注意□大包のツボは、脇の真ん中の中央部から下の肋骨付近
✅汗を抑える漢方薬は、汗が出やすい体を改善
✅ボトックスは半年~1年持続
精神的にかく汗の特徴はベトベトした汗です。ベトベトするとそれだけで気持ちが悪くなるので普段から制汗剤を持ち歩いたり、ウェットティッシュなどを持ち歩くなどしておきましょう。