ニベアを顔に塗るとどんな効果があるのか?【使用方法と注意点】

「ニベアを塗ったら肌がモッチリした!」など平らの青い缶のニベアを顔に塗る方の口コミを見ることがありますよね。もともとニベアクリームは、手に塗るものだと思っていましたが、顔に塗っても問題ないのか気になっている方も多いと思います。そこで、ニベアクリームを顔のスキンケアとして使う場合の使い方や注意点などを調べました。
ニベアを詳しく理解する
ニベアと聞くと花王の製品と思う方がほとんどだと思います。子供の頃から家のどこかで見かけた!という方も多いほど歴史のあるニベアなので、当然、日本の企業の製品と思っている方も多いのではないでしょうか。
ニベアは、実はドイツのバイヤスドルフ社のスキンケアブランド名です。
ドイツで開発されたスキンケア商品
ニベアは、スキンケアブランドとしては世界トップシェアを誇るブランドで、現在、世界200ヶ国近くで販売されたくさんの人に使われています。ニベアを使う年代は、世界中の子供からお年寄りまで、幅広広い年代の人たちに使われ万人向けのクリームとして昔から愛用されてきました。
日本で販売されているニベア製品は、ドイツのバイヤスドルフ社と花王が合併して設立した「ニベア花王」で発売されているものです。私たちの身近であるニベアのスキンクリームは、1911年ドイツで開発されたもので、スキンクリームとして誕生してから100年近くも経っています。
私たちが知る前からスキンクリームが存在していたという、長い歴史のあるスキンクリームです。
高保湿スキンケアクリーム
ニベアクリームに配合されている成分は、全部で19種類にもなります。そのうち油性成分となっているのが7種類です。そのため、ニベアクリームには、、油分でできた膜を肌にはって、外部からの乾燥をしっかり防いで肌を保護する働きがあります。
さらに、保湿成分は2種類も含まれていることから、肌の保湿を維持する面でも高い保湿性のスキンケアクリームとしての働きも持ち合わせています。
子供の頃に、乾燥してカサカサすると親にニベアクリームをつけてもらったという経験を持つ方もいると思います。ニベアは、もともと高保湿スキンケアクリームとして高い機能を持つクリームです。乾燥を防ぐ十分な油性成分と保湿成分を持ち合わせるニベアクリームは、高保湿スキンケアクリームであることは、まず間違いないといえます。
缶とチューブタイプの違いは?
ニベアクリームには、缶とチューブタイプがありますがこの二つには違いがあります。ニベアのスキンクリームは、べたつくという印象を持つ方も多いと思いますが、販売されているニベアのスキンケアクリームには、それぞれ「べたつき感」にもばらつきがあり、そのべたつきの違いが缶とチューブタイプにもあります。
そのため、つけすぎるとべたべたしてしまいます。ニベアクリームは、ほんの少しの量のクリームでもケアは十分にできるのがの特徴です。ニベアには、しっかりと油性成分が多く含まれているので乾燥の季節でも使うときには、べたつかないような量の調節が必要です。
ニベアは顔に塗っても問題ないのか?
ニベアクリームは、本来保湿用のハンドクリームとして知っているだけに、顔に塗っても問題ないのか気になるところですよね。ニベアクリーム自体は、保湿を重視して成分が配合されています。
そのニベアの主成分は、水・ミネラル・オイル・ワセリンと毒性などはなく安全に使えるので、顔に塗って使うことにはこれといった問題や心配はないようです。
ニベアを顔に塗るとどんな効果があるのか?
では、ニベアを顔に塗るとどんな効果をもたらしてくれるのでしょうか?
①夜寝る前に使用すると効果的
高保湿機能を持つニベアは、保湿クリームケアとして特に夜寝る前に使うと効果的です。ニベアを顔に塗ると、寝ている間もニベアの油性成分が肌に膜を作って肌のバリア機能として働くため潤いが朝まで持続します。そして朝を迎えると、肌がしっとりしたり、肌が明るくなったり、化粧のノリが良くなったりなど肌の調子の良さを感じることができるようです。
②ニキビに効果的
大人のニキビは、思春期の頃のニキビと違って、乾燥が原因で発生する場合が多いです。つまり、大人のニキビは、保湿をしっかりできれば改善が期待できるニキビタイプともいえます。
ニベアには、ワセリンを始めとした保湿成分が肌を乾燥から守るバリを作る働きがあるので、ニベアを使うことで、保湿不足で発生する大人のニキビの改善に効果的といわれています。
ただし、思春期のニキビの場合は、ほとんどが乾燥が原因のニキビではないので、思春期のニキビでニベアを塗ると、さらにニキビが悪化してしまう可能性もあるので注意が必要です。
(1) ニベアの青缶がニキビに効果的といわれる理由
肌の乾燥が原因の大人ニキビなどは、ニベアの青缶が効果的といわれています。青缶は、特に保湿効果が高いニベアクリームです。乾燥している肌の表面は固く、毛穴が小さくなっているので、少ない皮脂であっても毛穴に詰まりやすいです。
それがニキビの原因になってしまいます。ニベアの青缶は、乾燥を落ち着かせて肌を柔らかくさせニキビが作られる量を減らす効果が期待できます。
入浴中に角質を柔らかくしてくれる
ニベアクリームを、乾燥肌やニキビ跡のケアとして使うなら入浴中のケアがおすすめです。
入浴中にニベアクリームを塗ると角質を柔らかくしてくれる効果をもたらしてくれます。簡単にいうと、ニベアを塗って入浴中にパックしているようなイメージです。
やり方としては、ニベアを塗ってそのまま10分間湯船につかります。10分経過したら、あとは化粧水をコットンに染み込ませてニベアを拭き取り、さらに洗顔してニベアを洗い流します。
あとは、いつも通りのスキンケアを行います。ニキビ跡に対しての即効性はありませんが、これを続けることで肌質に変化がでるようです。ニキビ跡に悩んでいる方は、試してみる価値はありそうです。
ニベア使用方法(青缶)
ニベアの青缶は、保湿成分としての油性成分が多いクリームなので、人によっては気になるほどべたつき感があります。
そこで、べたつきが気にならない使用方法を紹介します。
ベタベタしない塗り方
(1) ベビーパウダーを使うとベタベタしにくくなる
ニベアの青缶のべたつきが気になるなら、ベビーパウダーを使うのも一つの方法です。通常、ベビーパウダーは、赤ちゃんのあせもなどや肌荒れを防ぐために使うものですが、ニベアの青缶を塗った後に、ベビーパウダーを使うと顔の表面の余分な油分や水分を吸収してくれるのでべたべたしにくくなります。
ベビーパウダーには、吸水性の高いコーンスターチなどの粉が含まれているので、余分な油分や水分を吸い取ってくれます。
顔に使用する時の目安量
べたつきには、顔に使用する時のニベアクリームの量にも注意しましょう。ニベアの青缶を顔に塗るときの目安量としては「パールの約2個分」です。
かなり少なめと感じるかもしれませんが、このぐらいの量であれば、朝起きたときでもニベアクリームのべたつきや香りが気にならず適度な量です。
顔に負担をかけない使用方法
ニベアの青缶は、固めのクリームなので肌表面では伸ばしにくい特徴があります。無理して手に力を入れて伸ばそうとすると、肌に刺激となり肌の炎症や肌のたるみの原因になります。そこで、顔に負担をかけない3つの使用方法を紹介します。
クリームを手のひらで温める
まず、ニベアの青缶からクリームを手に取ったら、手のひらにのせて人肌で温めてなじませていきます。
ニベアの青缶は、油分が多いのでこうすることでクリームが柔らかくなり顔につけやすいです。
また、最初からぬるま湯で手を温めておくとより手のひらでクリームを柔らかくすることができます。
クリームをなじませてから顔を覆うようにのせる
ニベアの青缶は、他の保湿クリームとは違って肌に直接のせても伸びにくいので、まずは、手のひらでなじませて、その手にクリームを十分なじませてから、顔を覆うようにのせていきます。このときにべたつきを抑えるために、薄塗りを意識するようにしておきましょう。
乾燥が気になる箇所は少し多めに
いくら顔の乾燥が気になるといっても、大量にニベアクリームをつけると嫌なべたつき感が残ってしまうので大量の使い方は控えましょう。
乾燥が気になる目元や口周りは、顔全体にニベアをなじませてから、最後に少しずつ重ね付けをするようにします。コツとしては、塗るよりもトントンと顔にのせるようにするといいですよ。
ニベアを塗るポイント
ニベアを顔に塗るときは、その人の肌の状態などによって使用方法や使用料を調節する必要があります。そこでニベアを塗るときのポイントを紹介します。
乾燥肌・敏感肌の人は化粧水が重要
まず、ニベアクリーム自体は化粧品ではありません。なので、ニベアの青缶を乾燥肌や敏感肌の人が使う場合、ニベアを塗る前に化粧水で肌に水分と保湿を補ってからにします。あくまで、ニベアを単体で使うという方法は避けてください。乾燥肌・敏感肌の人は、ニベアを使う前のけ化粧水が重要です。
ニベアの青缶は、油性の保湿クリームですが、肌内部の水分や保湿が足りない乾燥肌や敏感肌には、化粧水や美容液は欠かすことができません。肌内部の水分と保湿成分を補えていないと、外気の刺激や紫外線で肌が炎症を起こし痛みや赤みにつながってしまう可能性もあります。
乾燥が気になる肌に化粧水を使うときは、1回分の使用料を小分けにつかっていくようにして、気になる部分に重ねて保湿していくのが大切なポイントです。
ニベアには美容成分などは配合されていないので、美容上の効果は期待できませんが保湿効果は高いです。
美容ケアをするなら、その前に化粧水などの美容液などを使ってしっかり保湿をしてから、ニベアを使うようにしてください。
混合肌の人は部位によって使用量を分ける
混合肌の人が使う場合は、その部位によってニベアの青缶の使用量を分けましょう。
混合肌は、もともと顔の部位によって乾燥肌や敏感肌、さらに脂性肌などが混在しているので部位によって保湿力にばらつきがあります。
混合肌の場合は、皮脂量が多い部位はニベアクリームを少なめに薄く伸ばすことを意識し、乾燥しがちな部位には重ね付けするなどして使用量を分けるように使いましょう。
脂性肌の人は少量で
本来の肌が脂性肌の人は、ニベアの青缶の使う量は少量にするようにしましょう。
脂性肌の場合は、たくさん塗ると分泌した皮脂とクリームが混じって肌がテカリになって悪化させる可能性もあります。とはいっても、皮脂を気にして保湿しなければ、肌内部の乾燥を防ごうと、肌が本来持っているバリア機能機能が乾燥させないように皮脂を多量に分泌させてしまいます。
通常は、ニベアの量はパール2個分ですが、脂性肌の人はパール1個分程度を伸ばすようにつかってみてください。
ミネラルオイル成分で日焼けしやすくなる
ニベアの青缶は顔に塗ると「日焼けしやすい」という口コミなどもあるので、ニベアを顔に塗ることで日焼けが心配な方も多いと思います。口コミ通り、実は、ニベアだけを塗るとサンオイルを塗っているような作用で日焼けしやすくなります。
ニベアの青缶で日焼けしやすいといわれていたのは、「油焼け」と言われるもので、ニベアに含まれるミネラルオイル成分が日焼けしやすくなるといわれています。外出して日の光が当たるところでは日焼けを起こしてしまう可能せいがあるので、日に当たるような予定がある場合は、ニベアクリームを使うのは控えましょう。使ってしまうと日焼けでシミができたり別の肌トラブルを起こしかねません。
酷いニキビ肌や脂性肌の人は控える
乾燥肌からくる大人ニキビではなく、酷いニキビ肌や脂性肌の人がニベアクリームを使う場合は注意が必要です。
ニキビの原因が乾燥肌ではない場合、ニベアの青缶を使うことでさらにニキビが悪化しやすくなる可能性があります。
また、脂性肌の人で、常に顔に脂分がある人は、ニベアクリームでさらに脂分が加わることになるので、毛穴が詰まりやすくなってしまい、逆にニキビの原因となるアクネ菌の繁殖を促すことになるかもしれません。
ニベアクリームは、肌荒れやカサつきなどの乾燥を防ぐために生まれた高保湿用クリームです。ニベアクリームは基礎化粧品ではないので、酷いニキビ肌や脂性肌の人は、ニベアを使うことは控えたほうがいいかもしれません。
ニベアの青缶自体に美白効果はない!?
ニベアの青缶を使うと、顔の肌の色が白くなるなどの美白効果を期待させるような口コミがありますが、ニベアの青缶には、美白効果を期待するような美容成分的なものは配合されていません。ニベアの青缶は、あくまで高保湿力が期待できるものです。顔にのせていくうちに白いクリームから透明にはなりますが美白などの効果はありません。
美白効果を期待するなら
ニベアの青缶を使う前に、「ビタミンC誘導体」や「ハイドロキノン」などの美白に有効な成分が配合されている美容液を使っておきましょう。
まとめ
最近、ニベアクリームを家族の顔にちょこんと乗せるCMも見かけますが、顔に使う分には問題はないようです。あとは使い方を工夫することでべたつきがおさえられます。では、この記事の大切なポイントをもう一度おさらいしておきます。
☑思春期のニキビに使うと悪化してしまう可能性があるので控えること
☑夜寝る前に使うと翌朝には肌がしっとりとする効果がある
☑入浴中に使うとパック的な効果もあり
☑使用量はパール2個分、脂性肌は1個分
☑混合肌は、部位によって使用量を分ける
☑ニベアは日焼けしやすいので注意する
☑酷いニキビ肌や脂性肌の人は使用を控える
ニベアクリームは、そもそもが手荒れなどの乾燥を防ぐための高保湿クリームです。使い方さえ間違わなければ顔の保湿には使えます。ただし、美容液ではないので美容効果を狙うなら、基礎化粧品や美容液での手入れは必ずしてからにしましょう。